透析療法指導看護師の役割と資格取得方法

 

腎臓の機能が低下した場合に行われる透析療法は、一生続けなくてはならない治療であり、週に2~3回受けなくてはならない治療である為、患者は透析療法を生活のサイクルに組み入れる必要があり、家族、職場や学校などで関わりのある周囲の人々の理解と協力が必要です。患者自身が高齢である場合にはより家族の協力や医療関係者からの支援が必要とされます。透析療法指導看護師の仕事はそのような透析療法を続けなくてはならない患者と患者の家族に適切な指導と助言をしてサポートすることで、患者と家族の不安を取り除き、安定して透析療法を受けられるようにすることです。

 

◎透析療法指導看護師の必要性

透析療法が必要な患者は非常に多く、成人病の増加とともに透析治療を受ける患者も増加しています。2009年に日本透析医学会統計調査委員会が行った調査によると、440人に1人が透析治療を受けているという結果が出ており、今後日本国内で高齢化が進むにつれ、透析療法を必要とする患者はますます増えていくことが予測されます。それに比べて、患者や家族が安心して透析療法を受ける為に必要な透析療法指導看護師の数は不足しています。透析療法を受けている患者は、透析療法に加えて食事内容と食事時間の管理、生活習慣の管理をしっかりすることが治療上非常に重要なので、透析療法指導看護師によるサポートが不可欠なのです。

 

◎透析療法指導看護師の資格を取得する方法

①受験資格

看護師の免許取得後看護実務経験が通算5年以上、日本腎不全看護学会正会員歴が3年以上、腎不全看護領域実務経験が3年以上あることが必要です。

②受験準備

日本腎不全看護学会、日本透析医学会、日本腎臓学会、日本移植学会、日本泌尿器科学会の学術集会やセミナーに参加し、学会で筆頭発表者となる、シンポジウムやワークショップで座長をする、原著論文、研究報告、実践報告などの論文を学会誌に掲載するなどの方法で受験ポイントを30ポイント以上取得するとともに、腎不全看護領域実践報告を3例提出した上で、日本腎不全看護学会に受験申請をします。

③認定審査

認定審査を受け、合格した場合には認定されます。

 

◎将来性のある透析療法指導看護師

透析療法を受ける患者の増加に対して透析療法指導看護師が不足していること、今後もその状態が続く、又はさらに不足することが考えられますので、透析療法指導看護師の認定資格を取っておくことはこれからのキャリアアップの為には非常に有利で、透析療法指導看護師認定されると年収も増えます。自分がどのように働きたいかということや、どの程度の年収を得られるのかということは人生にとって非常に重要なことです。時間と費用は掛かりますが認定資格を取ってキャリアアップするとともに情報量の豊かな看護師転職サイトに登録して、納得のできる転職先を探しましょう。

 

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