看護師の中には、日本看護協会によって認定された専門看護師・認定看護師がいます。日本看護協会が定める教育と実務経験に対する基準とを満たした看護師だけが受験資格を持つ審査を受け認定された看護師ですが、専門看護師・認定看護師によって仕事の内容、受験資格、審査基準が異なりますので、自分の目指している看護師の認定について確認しておきましょう。
専門看護師は、日本看護協会が定める特定分野に対して深い知識と実践能力があると認定された看護師で、看護の実践や患者や家族からの相談を受ける、療養に対する指導をするという患者との直接の関わりに加えて、看護の質を上げる為の研究、看護を効率よく実践する為の仕組み作り、看護師に対する教育、患者とその家族の権利を守る為の倫理的な問題の解決など、看護の現場全体に対する仕事を行います。特定分野にはがん患者と家族が高い生活の質を保ちながら療養生活を送れるようサポートする、がん看護、精神疾患の患者や一般病院での心のケアを行う精神看護、地域の保健医療福祉での看護を実践する地域看護、健康に問題のある高齢者の生活の質を維持できる看護をする老人看護、子供達の療養生活を支援する小児看護、周産期母子援助、女性の健康援助をおこなう母性看護、慢性疾患の管理や健康増進、療養支援を行う慢性疾患看護、救急患者や重症の患者への看護とその家族へのサポートを行う急性・重症患者看護、感染予防、感染症が発症した際の対策、感染患者の看護を行う感染症看護、患者の家族を支援する家族支援、在宅医療の患者の家族と家族への支援を行う在宅看護という11の専門分野があります。
認定看護師は日本看護協会の定める特定分野において、直接患者と関わり水準の高い看護をすることに加えて、看護師への指導と看護職に対する相談を行います。特定分野には救急看護、皮膚・排泄ケア、集中ケア、緩和ケア、がん化学療法看護、がん性疼痛看護、訪問看護、感染管理、糖尿病看護、不妊症看護、新生児集中ケア、透析看護、手術看護、乳がん看護、摂食・嚥下障害看護、小児救急看護、認知症看護、脳卒中リハビリテーション看護、がん放射線療法看護、慢性呼吸器疾患看護、慢性心不全看護という21分野があります。
(専門看護師)
正看護師免許を持ち、専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得している看護系大学院修士課程修了者であり、実務経験が5年以上あり、そのうちの3年以上は認定看護分野の実務研修をしていること。
(認定看護師)
正看護師免許を持ち、実務経験が5年以上あり、そのうちの3年以上は認定看護分野の実務研修をした後、認定看護師教育機関において6か月、615時間以上の家庭を終了していること。
専門看護師や認定看護師に認定される為には看護の実践を続けつつ、勉強する時間と勉強の為の費用を捻出しなくてはならないので非常につらく大変ですが、チャンスを見つけて挑戦することが看護師としてより充実した毎日に繋がります。
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