内科や外科など、身体の病気や怪我の治療をする一般科に勤務している看護師が心の治療をする精神科に転職する場合に確認しておかなくてはいけないことがいくつかあります。精神科に限らず、現在勤務している診療科とは異なる診療科への転職をする場合、今までのスキルが役立たなくなったり、数年後に現在の診療科に戻りたくてもスキル的に戻れなくなったりする恐れもありますので、心の問題を抱える患者を扱う他科への転職を検討する、精神科に転職した場合、転職後に起こると思われる状況をシュミレーションするなどの方法で転職によってより充実した看護師としての生活が送れるかということを考えてみましょう。
精神科は鬱病、統合失調症などの心の病気を治療する診療科ですので、一般科で培った技術や経験が役立たない場面も多くありますが、ストレスから体の不調をきたした患者の心と体の両面から治療する心療内科、脳血管障害やパーキンソン病など脳神経の病気を治療する神経内科、自律神経失調症などの心と神経の病気を治療する神経科といった診療科であれば、今までのスキルが十分に生かされる可能性があります。精神科への転職の動機にもよりますが、心に悩みを抱えた患者に寄り添いたいというような気持が転職への動機となっているのであれば、一気に一般科から精神科に転職するよりも早く新しい勤務先に馴染める可能性が高いのではないでしょうか?
精神科には軽度の患者から重度の患者までいますが、認知症など思うように会話が成りたたない相手であっても、根気よく話を聞き、患者が快方に向かうよう努力することが求められます。また、重度の患者が暴力的な行為に及ぶ、患者が自分自身を傷つけようとするなどといった状況に遭遇することもありますので、どのような状況にも冷静に対処できる能力が求められます。
精神科に転職すると、一般科で培ってきた技術力が低下するとともに、一般科で必要とされる技術の進歩に後れを取ることになります。精神科に勤務することで看護師として専門性を高めたいという強い思いがあって転職する場合は、一般科に復帰したくなることはないと思いますが、精神科へ転職し勤務する期間が長くなれば一般科には復帰できないという覚悟を持つことが必要です。また、転職に際しては十分な情報を得ることが大切です。転職することで新しい充実した看護師としての生活を得る為には、情報量を多く持っている看護師転職サイトを活用し、有意義な転職活動を行っていきましょう。
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