看護師さんの仕事は、救急の患者さんが運び込まれたり、既に入院している方の容態が急変したりなど時間外の仕事が多いものです。定時に上がりたくても、患者さんの健康状態に待ったはかけられないというのが実情でしょう。しかし、尊い命を守りたいという気持ちで憧れの看護師になったものの、過労で倒れてしまうようでは本末転倒ですよね。ここでは、看護師さんの残業理由やその現状を探っていきましょう。
看護師さんの主な仕事内容は患者さんの体温や血圧の測定に始まり、食事やお風呂などの身の回りの世話など多岐にわたります。その日の終わりには次の日の担当者への引き継ぎとして患者さんの容態を記録しておくため、就業時間を過ぎてしまうこともあるでしょう。また、次の日に血液検査や手術などを予定している場合はそれらの準備なども必要になってきます。それだけではありません。通常の任務に加えて看護師として常に新しい情報をアップデートするために研修や看護研究などの勉強会も定期的に開催されます。そのため、規就業時間を超えてプライベートな時間が犠牲になってしまうことが多くあるのです。
サービス残業という言葉を知っていますか?実は看護師の勤めている病院によってはこのサービス残業が暗黙の了解で行われているのです。例えば、通常勤務が夕方5時に終わるとしてもカルテの記録や勉強会などで夜8時くらいまでは当たり前のように働かされることもあります。また、風邪など病気が流行る季節には患者さんの手当てや記録をつけることで深夜までサービス残業が強いられることもあるのです。あまりの過酷さに思い切ってベテランのナースや病院の理事長に残業代を交渉しても、「基本給内に残業代が含まれていると解釈してほしい」とのこと…。頑張った分だけ報酬がもらえると思っていたのに、全くもらえないか、もしくは、もらえたとしても3時間のうち 1時間分だけがつけられるといったような過酷な事態が起きているのです。
高齢化社会が進んでいるために看護の仕事はいつも人手不足な状態です。そのため、一人の看護師が受け持つ仕事が増え、残業が増えてしまうというのが実情としてあるでしょう。しかし、そんな状況の中、キチンと定時を守り帰宅する看護師もいます。その理由は、幼い子供がいるため保育園のお迎え時間に間に合わせるように仕事をする家庭環境などがあげられるでしょう。また、その他にも帰宅時間というゴールを決めて看護師の業務をショートカットでこなすということもあります。例えば、患者さんの愚痴などを聞かずに会話は必要最低限にしたり、患部の処置は洗浄などをせずに軟膏処置をするだけにとどめたり…。このように患者相手の立場を考えない看護師も、残念ながらいるようです。仕事が早いといえば聞こえは良いのですが、支障が起きないギリギリの範囲でショートカットをするようでは困りものと言えるでしょう。
看護師の仕事は残業がつきものです。尊い命を守るため緊急の場合は残業を強いられてしまうのが現状と言えるでしょう。そこで頑張った分だけの報酬がもらえればやる気も出ますが、勤めている病院によっては残業が出ないという事も。そんな残業が多い看護師という職場の中、定時に帰宅できるのは幼い子供がいる家庭環境やとにかく仕事を早くテキパキと済ませる事があげられます。しかし、実際のところは、患者さんの立場をおざなりにした仕事のやり方で、モラルを問われる看護師もいるのが現状と言えるでしょう。
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