医療の現場で働く看護師にとって、仕事が遅い、仕事が不正確、仕事がいい加減、臨機応変な対応ができない、気が利かないというようなことは、患者の命を脅かすことにも繋がる為、同僚看護師や先輩看護師からの看護師に対する指導はどうしても厳しい口調になることが多いのが現実です。厳しい口調で指導するだけなら当然の事なのですが、指導する側と指導される側の信頼関係が構築されないと、患者の前で失敗を指摘する、大勢の看護師がいる前で叱る、本人がいない時に指導している看護師の無能さを触れ回るなど、指導ではなく、陰湿ないじめに発展してしまうことがあります。そして、指導する側が周囲を撒き込み、指導されている看護師を除け者にするような状況に発展してしまうこともあり、除け者にされた看護師はその職場に居辛くなり、退職に追い込まれたり、うつ病を発症したりするという最悪な結果になることもあります。
指導をする側がイラッとするいじめられやすいタイプの看護師には、新人看護師の場合にはすぐ人のせいにする、必要以上にくよくよする、指導した内容を理解していることがはっきり分からないというようなタイプがあり、他の病院、他の病棟から移動してきた看護師には、知ったかぶりをする、前の病院でのやり方を通そうとするというようなタイプがあります。
先輩看護師や同僚看護師が他の看護師に対して指導する場合、限られた時間の中で必要なことを伝えなくてはならず、すぐに実践してもらうことが必要ですなのですが、新人看護師は経験が少ないのですぐに全てが上手くできるようになる訳はなく失敗が続きますし、他の病院から転職してきた看護師は経験が豊富であっても、今の病院のやり方に慣れるまでにはテキパキと仕事をこなせない時期があります。そのような時にどのような態度で指導してくれている看護師に対応するかということが、指導がより親切な指導に変わるか、指導という名のいじめに変わるかの分かれ目です。指導を受けてもわからない点があれば聞き返す(理解できた点と理解できない点を伝え、言い返しているのではないことを伝えることが大切です)、指導されたことは確実に実践する(実際に100点とはいかなくても指導されたことを守ろうとしていれば、指導内容を理解していることは伝わります)、叱られても暗い態度を見せない(反省は必要ですが無駄にくよくよするのも悪印象を与えます)が大切です。
看護師として職場でスムーズに仕事をしていく為には、周囲との信頼関係が必要です。常に周囲の空気を読み、周囲に気を使い、自分だけ浮き出ないようにすることに気をつけましょう。
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