分娩方法にはいくつかの種類がありますが、最近増えてきているのが帝王切開での分娩です。どうして、帝王切開での分娩が増えているのでしょうか。
帝王切開での分娩が増えている最大の理由は、妊婦の高齢化です。そもそも女性の結婚年齢が高くなってきているために、出産年齢も遅くなってきているのです。特に35歳以上の女性による高齢初産の場合には、合併症などのリスクが高まること、不妊治療による多胎妊娠などのために、帝王切開で出産が行われるようになってきています。以前に比べると帝王切開のリスクが少なくなった為に、帝王切開が頻繁に用いられるようになってきています。帝王切開への抵抗感が少なくなっていることが、帝王切開の増加にも繋がっています。
<帝王切開のメリット>
・分娩を安全に行うことが出来る。
・出産日を決めることが出来る。
・出産による痛みが少ない。
・生まれてくる赤ちゃんの頭の形への影響が少ない。
<帝王切開のデメリット>
・出産による入院日数が自然分娩に比ると4、5日長い。
・出産費用が高い
・出産後に帝王切開によるキズが痛むこともある
・お腹に傷跡が残る
帝王切開は赤ちゃんが無事に生まれてくるために施される手術です。ただし自然な方法ではないために、お母さんへの負担が大きくなってしまうのも事実です。そのために帝王切開後のケアがとても大事になります。助産師が行えるケアとしては、傷口の観察、傷跡が残らないようにするための指導、産後ケアの指導などです。帝王切開は主にお母さんの体に負担がかかってしまうために、助産師が産後ケアの指導をしっかりと行うかどうかは、母体への負担の大きさが違ってきます。助産師として腕の見せ所ともいえるでしょう。
帝王切開での出産が増えている今、助産師が帝王切開後に行うケアのニーズも増えてきています。適切なケアを行わなければ、母体の将来の健康に影響を与えてしまうこともあります。助産師として帝王切開を行ったお母さんのケアを行うことは、とてもやりがいのあることです。
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