母乳ケアは、お母さんが赤ちゃんに安全にスムーズに授乳できるようにする為のケアで、母乳の分泌を促すおっぱいマッサージをしたり、授乳に関する悩みの相談に乗り、適切なアドバイスを与えるというもので、主に助産師が行うケアです。授乳は、個人の体質、食事の内容や生活習慣によって、スムーズにいく場合とトラブルが続き母乳で育てることを諦めてしまうような状態になる場合がありますので、助産師の適切な母乳ケアによって、お母さんが上手に授乳できるようにできることが母乳ケアのメリットです。ただ、母乳ケアのひとつであるおっぱいマッサージには、痛みがあるというデメリットもあります。おっぱいマッサージが痛くて、母乳で育てることを断念してしまった人もいます。
母乳ケアの資格はいくつかの団体が講習会や講義を行い認定試験後に資格を認定しています。
・国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)
アメリカに本部を置くラクテーション・コンサルタント資格試験国際評議会が実地している全世界共通認定試験に合格すると得られる母乳育児を支援する資格です。日本でこの資格を得る為には大学などの教育機関で指定された専門教育を修了させるという応募条件を満たしたうえで、受験する必要があります。
・桶谷式乳房管理法研修センター
母乳哺育の支援し母子の健康をサポートできる助産師育成を目的とする助産師の免許を持っている人だけが受験資格を持つ研修センターで、桶谷式乳房治療手技の実技と桶谷式乳房管理法理論などを学び、卒業後資格審査に合格すると、桶谷式乳房管理法認定者として認定されます。
・BSケア
助産師を対象に乳児の母乳吸啜メカニズムに基づく乳房ケアを習得する為のセミナーを開催しています。
・南田式 痛くない乳房ケア技術研修
認定資格はありませんが、助産師を対象に痛くない乳房ケア技術研修を行っています。
母乳ケアは助産師の仕事の一部ですので、病院やクリニック、助産院どこであってもその技術は活かせますが、特に母乳育児に力を入れている産婦人科などでは歓迎される資格です。求人情報を調べる際には、母乳育児を推奨、応援している産婦人科や助産院を中心に探してみましょう。また、助産師の転職サイトに登録しておくと、母乳ケアの資格を活かせる職場を詳しく紹介してもらえます。
※当サイトに記載されている転職サイト情報・口コミ・求人募集詳細は当時のものであり、
現在ではサービス内容が変更されていたり、求人募集が終了しているものもあります。ご了承ください。