助産師は分娩の介助をする仕事ですが、勤務先の環境によっては、分娩に立ち会う数が少なく、実績を積むことができない場合があります。具体的には、経験年数の短い助産師や新卒の助産師も受け入れるような大病院では、教育システムが充実している反面、助産師が多い為に分娩介助ができない、ハイリスクを伴う出産を引き受ける周産期センターでは異常分娩や帝王切開が多い為、助産師として分娩に関わるチャンスが少ないということから、助産師としての勤務経験は長いものの、分娩経験が少ないことなどが挙げられます。
分娩経験が少ないと、即戦力を求められる産科クリニックなどの求人に応募したくても、応募条件を満たせない、又は応募しても雇用してもらえないということに繋がってしまうので、日本看護協会が助産実践能力習熟段階で想定しているように、3年間で分娩介助を30例以上経験できることがキャリアアップには必要です。
分娩経験を積むためには、分娩の数が多い病院やクリニックに勤務することが必要ですので、2015年に医療介護情報局が発表した年間分娩数の多い全国の病院のランキングのうち10位までの医療機関をご紹介します。
1位 福田病院(熊本県熊本市)3,340件(内正常分娩2,618件)
2位 愛和病院(埼玉県川越市)3,191件(内正常分娩2,746件)
3位 恵愛病院(埼玉県富士見市)2,704件(内正常分娩2,163件)
4位 堀病院(神奈川県横浜市)2,575件(内正常分娩2,538件)
5位 安城更生病院(愛知県安城市)2,100件(内正常分娩1,501件)
6位 東北大学病院(宮城県仙台市青葉区)1,955件1,173件)
7位 戸田中央産院(埼玉県戸田市)1,936件(内正常分娩1,667件)
8位 葛飾赤十字産院(東京都葛飾区)1,901件(内正常分娩1,260件)
9位 菅原病院(埼玉県越谷市)1,813件(内正常分娩1,541件)
10位 愛媛県立中央病院(愛媛県松山市)1,806件(内正常分娩1,424件)
医療系の転職サイトの中には助産師求人に強い転職サイトもあります。そのような転職サイトに登録しておくと、分娩施設のある病院やクリニックの分娩件数、分娩スタイル、助産師外来の有無、夜勤体制、助産師の在籍人数・平均年齢など詳しい情報を提供してもらえます。
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